リーリング
ロッドを下に向けてラインテンションを感じながら

キャストしたら基本的にロッドは下に向けてリーリングを開始する。
ロッドをわざと立てる場合もあるが、これは主にSミノーやVIBなど元来沈むルアーをわざと水面近くで泳がせるために使う手だ。これはある程度の経験者になってからにすべきだろう。
ロッドを立てるとヒットした場合の合わせを行うキャパが足りない。合わせられなかったり合わせが弱かったりして、獲物を取り逃がしてしまう確率が高くなる。
また、ロッドを立てるとアングラーの疲労も大きくなる。
それにロッドを下に向けるとロッドを見ている方向と、海面を見ている方向が一致するので、視点移動による疲労も減る。

基本はスローのただ巻き

基本的にリーリングはアクションを付けずにただ巻きでいいだろう。
最近のルアーはほとんど見事な泳ぎをするので下手なアクションを加えなくてもいいのだ。
まぁ、魚の食いが悪かったりするときに、トウィッチング(穂先でチョンチョンとアクションをつけてやる)等を加えるといい場合もあるが、基本はただ巻きだ。

リーリングスピードだが、「明るいうちは速め暗くなったら遅く」が基本だ。
ただし、この「速く/遅く」が具体的にどれほどのスピードなのかは定義が難しい。
わたしは、1秒から2秒でリールのハンドルを1回転位するスピードをスローと呼んでいる。
それよりおそければデッドスロー、速ければミディアムと呼んでいる。
ファーストは1秒間に3回転以上位かな。
夜間の釣行が多いはずだが、ほとんどの局面はスローリトリーブが基本だろう。
この場合もただ巻きが基本だけど、着水後最初はやや速めに巻いて十分泳がせてからスローに移った方がいい。

後、食いが悪いときはトウィッチングもいいけど、ストップアンドゴーの方をお勧めする。
リーリング途中でこれだと思う箇所でリトリーブを2,3秒停止させてからリーリングを再開させる方法だ。これを1キャストリーリング行程途中に1、2回程度挿入する。
この止める直前にトウィッチング1回入れると効果的だ。
それから魚は以外と岸寄りに寄っていることがあり、あるいは岸寄りまで追っかけてきてから補食行動を取ることがある。
つまり、岸際でヒットすることも多いわけだ。
しかしリーリングの最後の部分は気が抜けやすく、軽く扱う傾向があるため、突然のヒットに体が反応せず、ばらしてしまうことが多い。リーリングの最後まで気を抜かないことだ。
そのためにリーリングの最後はそれまでよりリトリーブスピードをより遅くするくせを付けた方がいい。
このように最後の部分をよりスローにすると自然と最後のリトリーブに気が入るようになる。